
カプセルホテル未経験者が抱くことが多い、「ビジネスホテルとカプセルホテルはどう違うんだ?」という疑問。見た目の設備の違いはなんとなくわかっていても、「これだ!」という説明ができない人もいるかもしれませんね。
そこで今回は、ビジネスホテルとカプセルホテルの4つの違いをわかりやすくまとめてみました。この記事を読めば両者の違いはバッチリです。
「結局どちらを選べばいいんだ?」という悩みにも答える内容となっていますので、ぜひご参考になさってください。
1、空間の広さ・料金の違い
真っ先に思いつくのは空間の広さの違いでしょう。
ビジネスホテルは個室空間で、ひげ剃りなどのアメニティも充実しています。また、ビジネスホテルでは個室にバス・トイレがついていますが、カプセルホテルでは有り得ません。
カプセルホテルの場合、部屋ではなくドアのない簡易なカプセルが個人のスペースとなり、ビジネスホテルの個室とはスペース的には雲泥の差です。壁も薄いため、ビジネスホテルに比べて騒音が気になることもあるかもしれません。
その代わり、カプセルホテルは料金が割安というメリットがあります。さらにカプセルの数が多いため、急な宿泊でも対応可能で気軽に利用できます。
もちろん、バス・トイレも共有のものが使えるので心配ありません。
むしろ、ビジネスホテルにはあまりない大浴場を売りにしているカプセルホテルもあるくらいです。
ちなみにそれぞれの利用料金の相場は、以下のような感じとなっています。
- ビジネスホテル・・・5000~6000円
- カプセルホテル・・・2500~4000円
2、デスクワークのしやすさ
ビジネスユースでホテルを利用する場合、業務上のちょっとした書き物やパソコン操作などをしたいこともあるでしょう。
ビジネスホテルでは個室にデスクが用意されているので、気兼ねなく作業することができます。
カプセルホテルのカプセルは人が「横になって寝そべる」ことを前提とした作りのため、デスクワークはしにくくなっています。どうにか寝そべってパソコンを開くこともできるでしょうが、不自然な体制となってかえって疲れてしまいそうですね。
でもカプセルホテルでもデスクワークは可能なのです!
今はデスクワークのできる共同の多目的スペースや休憩所などを設けているカプセルホテルも多いため、「費用を抑えたいけど、デスクワークもしたい!」という人はこのようなホテルを選べばOKです。
3、連泊の際のチェックアウト・チェックインの手続き
ホテルでは連泊をする場合も当然あるかと思います。
ビジネスホテルであれば二泊目のチェックイン・チェックアウトの手続きを踏まなくても、そのまま部屋で過ごすことができます。
ですがほとんどのカプセルホテルでは、チェックアウトの時間にはいったん外に出なくてはいけません。
仮にチェックアウトが10時でチェックインが15時の場合、5時間もどこかで時間を潰す必要が出てきます(その間に用事があればもちろんいいのですが)。
たった一人見知らぬ場所で、居心地のいい場所を探して確保するのに一苦労してしまうかもしれません。
4、法律上の分類が異なり、設備にも違いがある
利用する上ではあまり意識しないことでしょうが、実はビジネスホテルとカプセルホテルとは法律上での区分が異なっています。
- ビジネスホテル・・・旅館業法では「ホテル営業」
- カプセルホテル・・・旅館業法では「簡易宿所営業」
これにより、設備に違いが生まれます。
ホテル営業は様式の構造を持っていて、その他食堂などの設備がなくてはいけません。
簡易宿所営業は多数人で共用することを前提としており、飲食を提供しないのならば食堂や調理場は不要です。その名の通り「簡易でシンプルな」ホテルというわけです。
ちょっと覚えておきたいのが、カプセルホテルはスプリンクラーや屋内消火栓を設置していないことがあるってこと。地方自治体ごとに指導の基準が異なるため、指導の緩い地域は少し心配です。
だから安全面を考えるのなら、ビジネスホテルのほうがいいということになりますね。
とは言うものの、現在はスプリンクラーも屋内消火栓も設置しているカプセルホテルのほうが多いと思います。気になるなら事前に問い合わせておきましょう。
まとめ
ビジネスホテルとカプセルホテルの違い、いかがでしたか?
では、実際ビジネスホテルとカプセルホテルでは、どちらに泊まったほうがいいんでしょうか?
この答えは、「どちらが良いということではなく、状況や好みによって上手に使い分けるのが賢い!」ということになります。
- 「とにかく費用を抑えたい!」→カプセルホテル
- 「手足を伸ばして寝たい!」→ビジネスホテル
- 「大浴場のないビジネスホテルと大浴場のあるカプセルホテルなら、後者がいい!」→カプセルホテル
- 「連泊なのにチェックイン・チェックアウトの手続きが面倒くさい!」→ビジネスホテル
- 「出張の二日目以降は疲れが溜まる!」→一泊目はカプセルホテル、二泊目以降はビジネスホテル
このように臨機応変に対応していけば、満足度の高いホテル利用ができるでしょう。また、最近ではカプセルホテルと銘打ってはいても、ビジネスホテルのような個室タイプの部屋があることも。両者のボーダーラインはあいまいになってきているのかもしれません。
ぜひ当ブログを活用して魅力的なカプセルホテルを見つけてみてくださいね。